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セキュリティホール
セキュリティホール
英語表記:Security Hole
セキュリティホールとは、コンピューターやシステム、ソフトウェアに存在する「思わぬすき間」のようなものです。本来は守られているべき場所に抜け道があり、それを攻撃者に悪用される恐れがある状態を指します。
例えば、鍵をかけ忘れた窓が一つだけあったとします。家はしっかり作られていても、その窓から泥棒が入ってくるかもしれませんよね。セキュリティホールとは、そんな“開いたままの窓”のようなものです。例えばソフトウェアの設計ミスや、想定外の動作が引き起こす問題、設定の不備なども含まれることがあります。
セキュリティホールが見つかる原因はさまざまです。プログラムのバグや仕様上の見落とし、古いソフトをそのまま使い続けることも原因になります。特に、インターネットに公開されているシステムでは、日々新しいセキュリティホールが見つかるため、注意が必要です。
では、どうすればよいのでしょうか。基本は「早めに知ること」「すぐにふさぐこと」です。メーカーや開発元から修正パッチが提供されたら、できるだけ早く適用しましょう。また、脆弱性診断を活用して、自社のシステムに知られざるセキュリティホールがないか確認することも大切ですね。
セキュリティホールは、発見された時点ではまだ“危ないかもしれない”という段階です。しかし、それを放置すると、現実の攻撃につながってしまう可能性があります。だからこそ、日々の見直しと対策が欠かせません。
安全なシステムを保つには、小さなほころびにも気付ける目と、きちんと手を打つ姿勢が必要ではないでしょうか。
用語解説の監修:増井 敏克