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セキュリティポリシー

作成者: Admin|Sep 26, 2025 10:40:07 AM

英語表記:Security Policy

セキュリティポリシーとは、組織が情報を安全に取り扱うために定める「基本的な方針」のことです。情報資産をどのように守り、どのようなルールで運用するかを明文化したもので、情報セキュリティ対策の“土台”といえる存在です。

例えば、「社外にパソコンを持ち出すときは上長の許可を取る」「USBメモリーの使用は禁止」といったルールも、セキュリティポリシーの一部です。組織としての考え方や姿勢を示すことで、全社員が共通の認識を持てるようになります。

セキュリティポリシーは、一般的に次の3つで構成されます。

  1.  基本方針
    情報セキュリティに対する組織の姿勢や、なぜ取り組むのかという目的が書かれています。まさに理念のような部分ですね。
  2.  対策基準
    どんなリスクにどう備えるかといった、やや具体的なルールが記されています。例えば、アクセス権の管理方法や、ウイルス対策の水準などが含まれます。
  3.  実施手順
    現場で実際にどう行動すればよいのか、具体的な手続きが定義されます。例えば、情報漏えいが発生した際の報告ルートや、端末を廃棄するときの手順などが該当します。

ポリシーがあるだけでは意味がありません。実際に運用され、定期的に見直されることが大切です。技術の進化や業務の変化にあわせて柔軟に更新しなければ、「あるけれど誰も守っていない」という状態になりかねません。

セキュリティポリシーは、社員一人ひとりが「どう行動すべきか」を考えるための道しるべです。組織の信頼を守るために、まずは足元のルールを見直してみるのもよいかもしれませんね。

用語解説の監修:増井 敏克