TOP
脆弱性診断
脆弱性診断
読み方:ぜいじゃくせいしんだん
英語表記:Vulnerability Assessment
脆弱性診断とは、システムやWebサイト、アプリケーションに存在する「脆弱性」、つまり攻撃者に悪用される恐れのある弱点を見つけるための検査のことです。
例えば、外から誰でも入れてしまうドアがあったら、そこから泥棒が入ってくるかもしれませんよね。脆弱性もそれと似ていて、脆弱性診断はそのような“入り口”がないかをあらかじめ調べて、問題が見つかれば対策を促す役割を果たします。
脆弱性診断には、大きく分けて2つの方法があります。一つは自動診断。ツールを使って、システムに自動的に疑似攻撃を行い、問題点を洗い出します。もう一つは手動診断。専門の技術者が人の目と手で調べる方法です。
「脆弱性が見つかったからといって、すぐに攻撃されるわけではないのでは?」と思われるかもしれません。ですが、見つかった弱点をそのまま放置すると、いつの間にか攻撃に使われてしまうリスクが高まります。特に公開しているWebサービスでは、診断を定期的に行うことが重要です。
診断の結果はレポートとしてまとめられ、どこにどのようなリスクがあるのか、どのように対応すべきかが記載されます。まるで健康診断のようですね。診断を受けること自体がゴールではなく、その先の対策につなげてこそ意味があるのではないでしょうか。
セキュリティの第一歩は「知ること」から始まります。脆弱性診断は、そのきっかけとしてとても有効な手段です。
用語解説の監修:増井 敏克