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APIセキュリティ

作成者: Admin|Feb 6, 2026 5:11:47 AM

英語表記:API Security

APIセキュリティとは、アプリケーション同士をつなぐしくみ「API(Application Programming Interface)」を安全に運用するための考え方と対策のことです。近年、サービスを提供する企業がAPIを通じて機能やデータを外部に公開するケースが増えています。その一方で、APIの設定ミスや認証の不備を狙った攻撃も増えています。


APIは便利な“連携の窓口”ですが、同時に外部と内部システムをつなぐ「入り口」でもあります。アクセス制御が甘ければ、攻撃者が内部情報を不正に取得したり、操作できたりする危険があります。実際に、クラウドサービスやモバイルアプリなど、あらゆるWebアプリケーションにおいてAPIの脆弱性が狙われる事例が報告されています。


安全に運用するための基本は、認証と認可の仕組みを正しく設計することです。例えば、OpenID Connect やOAuth 2.0といった標準仕様を用いて、利用者やアプリごとに適切な権限を与えます。また、通信内容はTLSで暗号化し、平文で送られないようにすることも欠かせません。


さらに、過剰な情報を返さない設計も重要です。エラーメッセージやレスポンスに内部構造や機密情報を含めてしまうと、攻撃者にシステムの手がかりを与えてしまうためです。入力値を検証して想定外のリクエストを防ぐとともに、出力を最小化して情報漏えいを防ぐ工夫も必要です。


加えて、APIの脆弱性を早期に発見するために、SASTDASTIASTといったセキュリティテストを組み合わせる方法も有効です。最近では、API専用のスキャナーやトラフィック監視ツールを活用し、異常なアクセスを検知する企業も増えています。


「便利だからこそ、守る価値がある」。APIはサービスの発展につながる便利なしくみですが、設計や運用に油断があれば、最初の“入り口”が最大のリスクになりかねません。安全なAPI設計と継続的な監視を通じて、安心して活用できる環境を整えたいですね。

用語解説の監修:増井 敏克