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ホワイトハッカー
ホワイトハッカー
英語表記:White Hat Hacker
ホワイトハッカーとは、高いコンピューター技術やセキュリティの知識を持ち、それを善意の目的で活用する人のことです。悪意のある攻撃者を「ブラックハッカー」と呼ぶのに対し、防御や改善のために活動することから「ホワイト」という名前が付いています。
彼らの役割は、システムやネットワークに潜む脆弱性を見つけ、悪用される前に修正を促すことです。例えば、企業や自治体から依頼を受けて脆弱性診断を行い、どの部分に弱点があるのかを報告します。これは、泥棒に入られる前に壊れた窓(鍵)を見つけ、持ち主に知らせるようなものですね。
ホワイトハッカーは、実際の攻撃と同じ手法を使うこともあります。ただし、それは許可を得たうえで行い、結果を依頼者に共有します。ペネトレーションテスト(侵入テスト)やバグバウンティ(脆弱性報奨金制度)などは、その代表的な活動例です。
もちろん、善意の活動といっても、技術力と倫理観の両方が必要です。攻撃手法を知っているからこそ、それを悪用しない責任が求められます。中には、かつてブラックハッカーだった人が更生してホワイトハッカーとして活動する例もありますが、いずれの場合も「信頼」が何よりの資産です。
現代のサイバー攻撃は高度化し、日々新しい手口が生まれています。守る側も同じ速度で進化しなければ、追いつけません。最新の技術を把握しているホワイトハッカーは、組織のセキュリティを強化する役割も果たしています。
セキュリティ対策は、ルールやツールだけでは完結しません。実際に攻撃を想定して検証することで、初めて見えてくる弱点があります。ホワイトハッカーは、その“現場感”をもとに、防御をより確かなものにしてくれる頼もしい存在です。
用語解説の監修:増井 敏克